なかのぶ歯科 歯の豆知識

東京都品川区中延駅前のなかのぶ歯科です。 なかのぶ歯科では、定期検診を重視し、むし歯や歯周病を予防するお口の環境を作り上げるのをお手伝いするやさしい歯医者さんとして地域に密着した歯科医院を目指しています.

虫歯(3)

中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 間中広明です。

今回は初期の虫歯(エナメル質内の虫歯)についてかきます。

まず虫歯の前段階として脱灰と呼ばれる状態があります

これは歯の表面のエナメル質が虫歯菌の産生した酸によって脆くなった状態を言います。

この脱灰の状態ではまだ歯に穴が空いたりはしていない状態です

俗にいう、Co という状態。

o(オー)は、オブザベーション 観察を意味します。

この状態であれば治療はまだ必要ありません

しかし!これは体からの警鐘の一つでもあります!

エナメル質は虫歯に対する抵抗性が高く、虫歯になったとしても進行は遅いのです

しかしこのエナメル質が破壊されて象牙質まで達してしまうと、虫歯の進行は急激に早くなります。

この段階で止めることがもっとも大切と考えてます。

つまり脱灰の状態であったとしても、このまま放っておくと虫歯になってしまう可能性が高くなりますので正しいケアを行い虫歯にならないように注意をしなければなりません。

歯の表面が白っぽく濁っているところがあったらこれは歯の脱灰が起こっている可能性があります

まず、一番の原因であるプラークをブラッシングによりしっかりと落とすように意識してみましょう。

正しいブラッシングについてはまたここのブログで紹介させていただきます。

ブラッシングだけではなく日頃の食生活も影響する事があります。

間食が多い方は注意が必要です。

間食が多いほどお口の中は常に酸性に傾いており、脱灰が進みやすくなっています。

ダラダラとした飲み食いは虫歯の元ですね。

一度弱ってしまった歯を強くする方法としてはフッ素の塗布が有効な場合もあります。

フッ化物を歯に塗布することにより歯の表面がコートされ酸から守ってくれる働きがあります。

フッ化物には歯科医院で塗布する高濃度のタイプと、ご家庭で使用できる低濃度のタイプのものがありますので、お気軽にきいていただけたらと思います。

さらにはエナメル質の脱灰を起こしている部分の再石灰化を促す方法として

CPP-ACPという成分を配合したガム(リカルデントガム)や歯磨き粉(MI  ペースト)があります。

このCPP-ACPとは分かりやすくいうと歯に取り込まれやすいミネラル(カルシウムやリン)です。

脆くなった歯の再石灰化を促し、白く濁った色も改善させる働きもあります。

 

まとめますと

虫歯を予防するにあたって初期段階の脱灰の時点で見つけられた場合は

できる限り早めの対処をすることにより進行を止める事ができるため

1定期検診を受けていただく事

2正しいブラッシングの実践

3規則正しい食生活

が、 効果的です。

もちろん、虫歯にしない正しい生活がもっと大切です!

最後までお読みいただきありがとうございます。

虫歯の原因とは?

東急大井町町線 中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 

歯科医師 間中広明です。

今回のテーマも引き続き虫歯についてです。

なぜ虫歯になるのか?

みなさんは考えたことありますでしょうか?

そして、

虫歯になってしまったらすぐに治療が必要になるのか?

どんな治療法があるのか?

と、気になることもあると思います。

そんなわけで、今回は虫歯のメカニズムについて

書かせていただきたいと思います!

 

まず虫歯の原因は

歯の表面に虫歯菌がつくことから始まります、そこに長時間滞在することによりプラークバイオフィルム)と呼ばれる細菌の塊になります。

そしてその細菌が活動する中で「酸」を産生し、歯の表面を溶かし始めます。

この状態を「脱灰」と言います。

 以前、お話した歯には三層構造となっていて、

歯には象牙質とエナメル質と呼ばれる層があります

エナメル質は歯の一番外側を覆っている層でとても硬い歯になります

虫歯の原因になる「酸」に対する抵抗力も強く、虫歯にもなりにくいです。

仮に脱灰の状態になってしまっていても「再石灰化」と言って

一度脆くなった組織を自己修復する働きがあります。

 

この「再石灰化」には普段の食生活や唾液緩衝能というものが影響してきます

虫歯の原因菌は砂糖をエネルギーにして活動しているので、お食事中や甘い飲み物などを飲んでいるとお口の中の環境は酸性に傾きます

そして唾液の作用により徐々に元の中性の環境に戻っていきます。

これを「唾液緩衝能」と言います。

ダラダラとおやつを食べ続けていたり、唾液の量が少ない、もしくは唾液の力が弱いと

再石灰化が起こらず虫歯を進行させてしまいます

エナメル質が完全に破壊されて、中の象牙質まで進行してしまった状態を

「う蝕(虫歯)」と言います

象牙質に細菌が達してしまうと、そこからは進行が速くなってしまいます

さらに進行していくと今度は歯の中に通っている歯髄(歯の血管や神経)まで達してしまい

ここまでくると強い痛みが出てくる可能性があります。

 

まとめると、虫歯を予防する上で大切なのは

まずはこの細菌の塊であるプラークをブラッシングによりしっかりと落としていただくこと

そして初期の段階で発見することができた場合は適切な処置により進行を食い止めることにより「再石灰化」を促すこと。

 

 

治療が必要な状況であればこれも早期治療で可能な限り歯を削らずに治療が出来る事が理想的です。

もし、虫歯が進行してしまっている場合は大きく削って型取りなどが必要になる場合もあります。

また、注意が必要な部位に関しては定期検診により注意深く経過観察していく必要があります。

なかのぶ歯科では虫歯の進行状況の把握のために

レントゲン撮影による検査や拡大鏡を用いての診察

ダイアグノデントと呼ばれる虫歯の深さを検知する機械を使用します

治療が必要な状況かどうかの判断を慎重に行った上で治療を行なっています。

なるべく自分の歯を守って行けるようお手伝いをさせていただきます。

なにか気になることありましたら、医院までお越しください。

最後までお読みいただきありがとうございます

予防歯科

都営浅草線 中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 歯科医師 間中広明です。

なかのぶ歯科では、お口の中を良い状態で維持していくために、

定期検診への受診をお勧めしています。

日々の生活の中でご自身の口腔内をまじまじと観察することは中々ないと思います。ましてや口の中を自分自身でチェックするには限界があります。それゆえ、痛くなったり、詰め物が外れたりして、はじめて病気が進行していたことに気付くのです。そうなる前に病気を防ぐ。

そのためには定期検診が一番有効です。

各国の定期検診受診率を比較すると、予防先進国と呼ばれている国と、

現在の日本との間には大いに差があります

将来のお口の健康を維持するためには、

定期検診への受診がひとつ大きく関わっているといっても過言ではないでしょう。

また初診時をはじめ、定期的にいくつかの資料を採らせていただいております。
必要に応じて、お口の中の写真撮影に、必要があればレントゲンの撮影歯周病の検査などを行います。

実はこれらの資料を採取し、それを積み重ねていくことで予測ができ、予防歯科を行っていく上でかかせないのです。

場合によっては、虫歯を削らずに様子をみていくことができる

そう、予測がつくのです。

歯を守るための歯科医療をする。

私たちは大切な歯をできるだけ削ったり、抜いたりしないでおきたいと本気で考えております。

最後までお読みいただきありがとうございます

歯ブラシについて

みなさん、おはようございます。

中延駅前 徒歩1分 なかのぶ歯科 歯科医師 間中広明です。

今日は、歯ブラシの紹介をしたいと思います。

当院ではさまざまな種類の歯ブラシをご用意しておりますが、

今回はルシェロ社のピセラという歯ブラシについて紹介します。

これは、私自身が学生時代から使っていますが、磨きやすいです。

特徴ですが、
①先端の毛先が長いため、奥歯の奥側や歯と歯の間、歯並びの乱れているところにもピンポイントで当てられます
②ブラシの毛先の長さを短めと長めの両方にする事で歯と歯の間や歯面によく届く
③四列植毛のため、ブラシが届きやすく磨きのムラを無くすことができる

なによりも持ちやすく、磨きやすいのが特徴です。

歯ブラシの交換目安は、約1ヶ月と言われています。
歯ブラシを後ろから見たとき毛先の広がりがあれば交換をお勧めします。
使用頻度、力の入れ方にもより、状態は異なりますが、おおむね、一月ほどと考えていただいてよいでしょう。

歯を守るためには、歯ブラシと良い生活習慣が必要になります。

そういったところから、フォローしていけたらと思います。

わからないことがありましたら、ぜひお気軽にお聞きください。

最後までお読みいただきありがとうございます

詰め物がとれてしまったら

都営浅草線 中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 間中広明です。

今日は詰め物が取れてしまったらどうすればいいのかを

お話したいと思います。

虫歯を治療を受けたことがある方では、外れたことがある。

なんて方もいると思います。

そんなときのための、対処法です。

1.詰め物や被せ物が取れてしまった場合、

無理に歯に戻さないようにしましょう。

うまくはまればいいのですが、うまくはまらず浮いた状態でものを噛んでしまうと詰め物が変形しまうことがあります。

取れた詰め物はティッシュペーパーでくるみ、できれば容器に入れてください。ティッシュペーパーでくるむだけだと、ゴミと間違えて捨ててしまう可能性があります。

取れた詰め物は早めに歯医者に持って行きましょう。詰め物の劣化の程度が低く、詰め物の下で歯が虫歯になっていなければ再度付けることができます。

詰め物や被せ物が取れてしまう原因として、

①つけたセメントが劣化して取れてしまう

②詰め物や被せ物と歯の隙間から虫歯になってしまう

が、考えられます。

②は詰め物や被せ物をつけてから年月が経つと、詰め物や被せ物と歯の境目に段差が出てきます。その段差にプラーク(磨き残し)が溜まり、虫歯になりやすい環境が作られます。

虫歯を予防するために、段差の部分をよく磨きましょう。虫歯が進んだり、詰め物や被せ物が取れる前にやりかえる方法もあります。

詰め物や被せ物が取れてしまっていてもいなくても、早めに歯医者を受診しお口の中をチェックしてもらいましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます

おはようございます。

東急大井町線 中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 間中広明です。

今日は、“歯”と“身体”についてお話をさせていただきます。

歯と身体ときくと何を思いうかべるでしょうか?

「歯って身体の一部だよね」

「歯と身体は関係してるの?」

「歯と身体ってなんなの?」

といった声が聞こえそうです。

私たちの体の一部である“”。

他の動物たちもそれぞれ“歯”を持っております。

皮膚や臓器がそれぞれ違うように、“歯”もまた動物によって形も本数も異なります。

人の歯の本数って何本あるのでしょうか?

答えは

「28本」です。

それぞれの動物が食べて生きていくために、一番適した機能、数を備えています。

機能と構造は関係しています。

28本ある歯は、自分の体の一部ですが、

 

みなさんは、“歯”を体の一部として、本当に考えていますか?

心臓や脳みそと同じ臓器と思っているでしょうか。

いや、そこまでいかなくても、手や足の指と同等に感じているでしょうか?

 

日々診療していると、歯を体とは別個に考えられている患者さんが沢山いらっしゃいます。患者さんに限らず一般的にも何となく歯と体を別に取り扱うような風潮がありますし、歯とからだは関係していないと考えるかもしません。

 

ですが、もし、自分の手の親指が半分くらいえぐれて、切断することになったらどうでしょう。

ものをつかむことや、字を書くこともできないですよね。

私たちは、歯の存在をそれくらい大切に思っています。

歯が病気になるということ。

むし歯や歯周病は、歯や歯の周りにそういうことが起こっているといっても過言ではないでしょう。

たとえば、小学生一年生頃に生えて来る6歳臼歯とも呼ばれている第一大臼歯は、咀嚼や咬合の要の歯です。

身体を支える一部といってもよく、一番大きく立派です。

実際に大人の体重を支えるくらいの力を歯で受けることができます。

しかし、一番早くに生える永久歯という事もあり、多くの方がこの第一大臼歯をむし歯や歯周病で失っているのが現状です。

口の中は他の体の一部と比較して過酷な環境であり、むし歯や歯周病という病気があまりに日常に溢れているため、病気になること自体に慣れてしまっているのかもしれません。

人類の歴史からみても歯は体が正常に機能するために必要だから存在しているはずです。

乳歯は20本、永久歯は28本、親知らずを加えたら32本。

それぞれの歯がそれぞれの役割を担っています。

歯も体の大切な一部分で

28本なら28本、それぞれに役割があって

「1本くらい無くなってもいいや」なんてことはなく

それぞれが、役割を果たしています。

歯を守るお手伝いをさせていただきたい。

そういう思いをもって診療にあたっています。

最後までお読みいただきありがとうございます

歯の土台について

東急大井町線 中延駅 徒歩1分 なかのぶ歯科 間中広明です。

当院では、神経を取ったあとの処置では、極力、金属の土台を

避けるようになりました。

金属土台を行わなくなってきた最大の理由は

歯が割れてしまう可能性が高くなる』

からです。

差し歯になる歯は、神経のない歯である場合が多いのですが、

神経のない歯は“枯れた木”にたとえられます。

神経のない歯に金属の土台をつけると、
“枯れた木”の真ん中に『金属のクイ』を打ち付けるようなものです。

つまり、『薪を斧で割る』ようなものです。

歯根が割れてしまうと、保存することが困難となり、抜歯の可能性が非常に高くなります。

そこで、歯を守るためには、最近では、ファイバーコアを使うようになっています。

ファイバーコアは、細いグラスファイバー繊維を幾重にも縒り固めた構造で、適度なしなやかさがあり、力を分散させやすい歯に優しい材質です。

金属を一切使用しないメタルフリー材質のため、金属アレルギーの心配もありません。

さらに審美的にも良好で、装着する事で中の色が金属色ではない事から、

歯が明るく白く見えることも利点です。

神経のない歯は脆く、通常の噛む力でも割れてしまうことがあります。

そして、歯の根が割れた場合には、抜歯しなければならないことがほとんどなので、
このような治療法は大変有効です。

基本的には、神経を取らないことが何より大切ですが、虫歯の深さ等で、どうしても神経を取らなければならない場合があるかともあります。

当院では、少しでも歯が長持ちする治療法を提案していけたらと思っております。

最後までお読みいただきありがとうございます